ブラッディーを連れて故郷を訪れてみた。
懐かしい香りがする。
然し人の気配は無い。
静まり返った空気が哀しい。
それで良かったのかもしれない。
それを俺への罰だとするのならば、
俺は途中で逃げ出したくなったその脚を止めなければならない。
前に向かって進まなければならない。
生きなければ、
数日ぶりの城。
数日ぶりのその一室。
居心地の良い場所。
落ち着ける場所。
ただいま。
窓が・・・
窓がっ割れてる・・・!!!?
一体何があったというんだ!
(郵便受けに溜まった手紙を読む)
ら、ラティシア嬢か・・・
驚いた。空き巣にでも入られたのかと!
うん、しかし元気そうで何よりだ。
俺も少し元気になったような気がするよ。フフ
鳳仙嬢に見つかる前に修理しなければ・・!
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